私は精神力が弱く、ストレスがたまると、すぐに拒食症になってしまいます。臆病な性格が原因だと思うのですが、どう思いますか?
拒食症を治療したエピソードでこういうものがあります。
ある拒食症の男が病院に入院してきました。
そこで彼をテーブルに座らせてスープを出し
次のように指示しました。
「このスープを全部飲み終わるまでは席を立つことはできない」と。
それでも拒食症の男性は
1口もスープを飲もうとしないので、
隣の席に
「人の食べ物を何でも奪おうとする精神障害の患者」
を座らせたのです。
その精神障害の患者は、
手が爪垢だらけで非常に汚いのですが、
その汚い指を、拒食症男性のスープの中に入れようとしたのです。
すると拒食症男性は、
急いでそのスープを飲み干してしまいました。
他にも別の例があります。
拒食症男性を外に連れ出してバーベキューに参加させました。
テーブルの前には、拒食症男性が好みそうな美人の女性を座らせて、
彼女には、にこやかに会話してもらいます。
そして料理が運ばれてきて、
美人女性がおいしそうに食事をしながら拒食症男性に話しかけていると、
拒食症男性は、いつのまにか食事をしてしまうのです。
つまり食事にたいするマイナス意識を
「人に取られる」という意識や
「美人が美味しそうに食べている」という認識に転換したことにより、
食事が苦痛なものではないという風に変化をもたらしたわけですね。
またストレスをたまらなくするための方法ですが、
人間は共感すると前頭前野に血流が流れ交感神経が活発になり、
それを脳がバランスを保とうと副交感神経を優位にしようと
リラックス状態になります。
つまり共感を多くすることで、
ストレスがリセットされるというわけです。
そのために1番効果的なのが感動して涙を流すことです。
フランダースの犬など自分が共感して
涙を流せるようなものを用意して泣くことで
ストレスは定期的にリセットすることができます。