結婚3年目の夫婦です。実は、夫の年収が私より低いことが悩みです。私の年収が500万ぐらいなのですが夫の年収は200万ぐらいです。このまま私が今後も養っていくのかと思うと愛情が冷めていくような気がしてならないのです。
これは今現在、その収入で生活を維持できるのであれば
本来ならば何も不安がる必要もなく問題ないはずです。
しかし心理的な統計データ調査の結果という観点からみると、
結婚生活を維持するのは、なかなか難しい問題でしょう。
アメリカの調査によると共働き夫婦の場合、
妻の年収が夫の年収の75%以下であれば離婚しにくく、
妻の年収が夫と同じか、それ以上だと
離婚率が高いという結果が出ているそうです。
はたから見れば生活に困っているわけではないわけですし、
家族とは共存生命体なわけですから
トータル年収のみを気にすればいいのでは
ないかと思う人がほとんどだとおもいますが、
あなたが、旦那と自分の年収を
比較して悩んでしまうということは、
やはりアメリカの調査と同じく
離婚率が高くなる前兆かもしれませんね。
ようするに付き合った当初は愛情があったけれど、
結婚して生活を共にしてきたら、
愛情が薄まり関係性にも飽きが出てきたために、
収入などの唯物的な比較対照で幸せを感じたいということですね。
結婚は3年で飽きると言いますが、
これは心理学的には「飽き」てしまうからと考えられています。
実際に、付き合っている恋愛カップルの関係が
どれほど続くかを調べている、
ヘレンフィッシャー博士という人がいます。
博士は世界中でカップルの絆を観察していますが、
その研究結果によると、
恋愛5年目前後に破綻するカップルが多いことがわかりました。
100人の夫婦がいたとしたら、
5年目には
58の夫婦が離婚を、
42の夫婦が浮気をしているという計算になるそうです。
しかし現実には幸せに一生をともにするカップルも数多くいます。
結婚24年目の夫婦2人の脳を
調べた実験というものがあります。
その内容は、まず奥さんの写真を夫に30秒みてもらい、
次に奥さんのことを1度頭から消すため適当な数字を逆に数えさせます。
その後に友人の写真をみてもらい、
奥さんの写真を見たときの脳の状態とを比較すると、
奥さんの写真を見ていたときのほうが
「尾状核(びじょうかく)」が活性化していたことがわかりました。
「尾状核(びじょうかく)」は
恋をすると活性化する場所で、
これは長年つれそっている夫婦でも
ドーパミンを出し続けることが可能であることを証明しています。
この夫婦は、新しい関係を築くために
一緒に仕事をしたり意見を出し合ったり、
つねに刺激の燃料を出し合っていることが
ドーパミンを出し続け、
飽きない夫婦関係を維持できたとみられていますが、
こうした努力をしなければ、
やはり統計データと同じく、
あなたの家庭は離婚へと進んでいくような気がします。
改めて自分を考え直してみてはいかがでしょうか。