相手が喜んでくれたり自分を守るための嘘は良いと思っています。嘘がなぜいけないのか理解できません。
嘘の線引きが重要です。
例えば、映画やドラマ、漫画やアニメは事実でしょうか。
そこにある脚本やストーリーは嘘の世界ですが、
人は喜んだり恐怖したりします。
テレビ番組なども、演出は必要ですが、
やらせはダメという線引きがあります。
しかしそのボーダーラインは一般からすると曖昧でわかりにくいものでしょう。
話を面白くするために、すこし大げさな表現をすることも、
嘘ではなく演出かもしれませんね。
では、人の物を盗んだのに盗んでないと嘘をつくのはどうでしょうか。
だれもがラインを超してダメな行為と思うはずです。
なかには嘘はバレなければ良いなどと思う人だっています。
それが権力者などであれば、
嘘の理由で戦争だって起こすことは可能なのです。
例えば湾岸戦争のとき、ナエラというクウェート人の少女が
泣きながらイラク兵がいかに残虐だったか証言しています。
証言の中ではクウェートの病院の中にイラク兵が攻めてきて、
その中にいた赤ちゃんを皆殺しにしたと言い、
これがアメリカの世論を動かして湾岸戦争に突入した一因になりました。
ところが、このナイラという少女は、一度も母国に行った事がなく、
ずっとアメリカで育っていたのです。
戦争をやりたいというアメリカ勢力がきっかけを作り、
ナイラに嘘の芝居をさせたというわけです。
これを裏で操っていたのが「PR会社・広告会社」といわれています。
つまり戦争は広告の技術(プロパガンダ)によって操作されていたのです。
人は、なぜ嘘をつくのかを心理学的な解釈で分析すると、
正しくないと自分で気づいている何かを隠すためにほかならないわけで、
何かを隠す必要を感じていなければ、隠しだてなどする必要はないのです。
ということは、嘘をつく前に、
何らかの良心が介在するのは、あきらかで、
それを認めたくないから、世間体を気にしたり、
自分を良く見せるために必死だったりすることで、
精神にストレスを蓄積していき、
嘘に嘘をかさねるうちに感覚がマヒしていくというわけです。
また病的な嘘というのも存在します。
例えばインポスター(身分詐称者)や
ミュンヒハウゼン症候群(仮病使い)など、
嘘じたいが快感になりはじめるようになったら注意したほうがいいでしょう。