Q:相談
私は、あらゆる占いで悪い運勢ばかり出てしまい嫌気がさしています。(人相、手相、姓名判断、血液型、etc)信じなければいいんでしょうが・・・どうしても気になります。どうすればよいでしょうか?
A:回答
占いは統計学か否かという論争もありますが、
統計学は数字しかみていないので意味が無いです。
例えば、血液型占いですが、
メキシコではO型が84%ですし、
北米は81% がA型です。
ちなみにゴリラは100%がA型です。
結局、統計学からみても、占いという概念からみても、
その国の8割が同じ運命を辿るのか?と問われれば疑問に思うはずです。
だから日本以外の国で血液型占いは、
まったく有名ですらないわけです。
後は、心理学などで性格をいくつかのカテゴリーに
分類していったものが占いなどに当てはめられているだけで、
占いの派閥によっては占い方法もまったく違うし、
結果もまったく違うものになってきます。
人の心なんてものは、しぐさや表情、
もしくは服装やちょっとした会話の内容からでも見抜けます。
高い洋服を着る人は見栄を張るのが好きだとか、
顔を触りたがる人は恥ずかしがりやなど、そういった具合です。
しかしこうした心理学的な心の見抜き方ですら
実験と検証を繰り返した結果のデーターでしかないわけです。
物理学にしろ天文学にしろ、占星術にしろ、
学問というものは過去から現在までの人々のデーターの集合体でしかすぎないのです。
人間は知恵や経験を子孫にコピーすることができません。
そのため、人類は産まれたら初めから学びなおさないといけないわけです。
それをショートカットするために、方程式や理論や実験結果という
論文が残され継承され続けているのであって、
占いを信じるか否かという問題を気にするのであれば、
学問的なデーターによる検証結果などを参照して人生の参考にしたほうがいいでしょう。
そうしたものの呼び名を変えたものが占いでしかないのです。
例えばこういう事例があります。
ニューヨーク大学の政治学部にブルース博士という人がいて、
彼は政治学の教授でありながら、
未来予測学のための独自アルゴリズムの開発をしているのです。
そのアルゴリズムにはゲーム理論をベースにし、
人間の心理学パターンと数学を組み合わせて、
コンピューターアルゴリズムで解析すると、
未来のパターンが予測できるのです。
この未来予測の的中率というものは、
アメリカで1980年に国防省が認めていて
CIAが調査した結果、1980年から現在の2011年まで予測の検証が
90%的中していることが判明しています。
このシステムで出す結果はパターンをいくつか出し、
例えば、このままの状況ですすむとAという結果が出るが、
世の中の考えを変化させるとBという結果が出るという感じで
複数のパターンをコンピューターは提示していくというものだそうです。
ここまでの話を聞くと占いを信じるか否かということよりも、
信じなければならないものは、
もっと深い部分にあると感じるのではないでしょうか。