人生相談No127:フェイスブックは昔どうやって収入を得ていたの?

Q:相談
フェイスブックは以前広告を貼っていませんでしたが、どうやって収入を得ていたのですか?
A:回答
フェイスブックの登録人数は7億人。
オバマ大統領の選挙運動や中東の市民運動、警察の捜査にも利用されている反面、
個人情報の乱雑な扱いが海外では問題になっています。



ザッカーバーグがフェイスブックを作るために用意した資金1万ドルは、
共同経営者Eサベリンが調達しました。
彼はナップスターの創業者でフェイスブックの初代社長です。

当事ヤフーやマイクロソフトなどが
150億ドル以上で買収を持ちかけましたが断っています。

今でも莫大な投資をフェイスブックは、受けています。
例えば、ゴールドマンサックスとロシア企業から
5億ドルの投資を受けています。

フェイスブックは情報を検索して届けるのではなく、
自動的に届けることを目的としている。

評価額は推定500億ドル。
毎週100万人ユーザー登録が増加し、
グーグルを抜いて米国1番の利用サイトになりました。
これは世界で12人に1人がユーザーだということです。

しかしプライバシーの問題も出てきました。

56歳の元女教師、Jタルビティー・サイブルは、
フェイスブックにより30年の教師生活が一瞬で終わりました。
今は無職で退職後の蓄えを崩して生活しています。

彼女はフェイスブックの投稿を
友達のみが観覧できるように設定していました。


ところが、ある日、フェイスブックのプライバシーポリシーが
突然変更され、「全員に公開」が既定値にされてしまい、

フェイスブック利用者の「友達にのみ公開⇒全員に公開」へと
設定がリセットされてしまったのです。

そのため、彼女が友達のみに公開していた仕事の愚痴などの文章が、
学校にバレてしまい、懲戒免職になってしまったというわけです。

フェイスブックはプライバシーポリシーを頻繁に変更しており、
ユーザー設定を尊重しません。
そのことが怒りの的になることが数多くあります。

2010年、オープングラフという仕組みがこうした
プライバシー問題に油をそそいでいます。

これは服や音楽サイトの「いいね」ボタンで、
ユーザーにお気に入りを共有させる仕組みで、
ユーザーの興味に商品やサービスを合わせるのです。

便利だと思う人もいれば、侵入だと警戒する人もいます。



メディアマーケティング戦略家Aジョイは、
フェイスブック抗議サイトの仕掛け人です。

「個人情報は個人のものであり、フェイスブックはユーザーを摂取する方へ進んでいる」
と彼女は言います。

彼女がフェイスブックを退会しようとしたとき、
簡単にはやめられない仕組みであることがわかりました。

例えば、ジョイの場合、フェイスブックにUPした写真は500枚超ですが、
削除するには、1枚ずつ削除せねばなりません。

このようにフェイスブックを退会する動きを「抗議サイト」と言い、
フェイスブックのプライバシー問題に関して
意義を唱える人達も増加しているのです。



ジャーナリストのカークパトリックは、フェイスブックを内部取材しました。

フェイスブックは、自主的に提供されたユーザー識別情報を握っており、
普段ユーザーが何に興味を示すのかを可能な限り
ログイン、ログオフは関係なく、

つねに追跡監視しているのです。

こうしたユーザー追跡を指揮したのは
06~08年までフェイスブックで働いていた、
ハマーバッカーです。

のちにソフトウェア企業を設立した彼は、言います。

「各ページビューを監視すると膨大な量の情報が得られました。」

「新規ユーザーがアクティブに、アクティブユーザーが非アクティブに、非ユーザーが新規ユーザーになるなど、あらゆる変数を知りたかった。」

「例えば、最初から写真を載せるかどうか、人と濃い繋がりを選ぶかどうかなど、ユーザーを定期訪問して調査し、どの広告をクリックしたかなど、ターゲット広告にも利用していました。」



ザッカーバーグは広告主へのプレゼンテーションで、
膨大なデータベースの利点を次のように力説しています。


「今ある最新の広告システムであっても、ユーザーが何を求めているかの予測までしかできません。しかしフェイスブックでは、それらを把握できるのです。」

「フェイスブックの広告では、ユーザーの送信するメッセージや、ユーザーの公開するコンテンツから情報が大量に取れます。到達先ユーザーの非個人識別情報が必要です。」


この企業の収益モデルは、
ユーザーが提供したデータの蓄積にあるのです。

フェイスブックの収益は2010年には14億ドルに急増し、
2012年には株式上場も果たしました。


もちろんフェイスブックに貢献した広告主は
匿名の人口統計データを入手でき、
広告対象のユーザーを細かく絞り込めます。

匿名の人口統計データならいいだろうと安心はできません。

最近、第三者デベロッパーが、
個人情報を広告主に売っていたことが判明しているのです。
これにより個人情報が漏洩しないという保障の矛盾が明らかになりました。

また、最近では、アップルやソニーなどの
ハイテク製品のセキュリティプログラムを破った天才ハッカー
と呼ばれる人物ホッツ氏を
フェイスブックは入社させています。

ちなみにソニーはホッツ氏へプログラミング破りにたいして
訴訟を起こしている最中でもあります。



従業員は全世界で2000人超。
ザッカーバーグの資産は60億ドル。

彼が学生時代に送信したインスタントメッセージの送信文章が、
最近流出され議論になっています。
その内容とは・・・



「学生の住所が欲しい?メールアドレスも写真も住所も4000人分あるけど、皆、信じて登録してくれた大バカやろうどもさ」



このことをニュースインタビューで追求され、
彼は汗まみれになり動揺している姿が報道されました。

フェイスブックがネットから携帯端末へと移動したとき、
思いもよらない人との繋がりの連鎖がそこには待っているかもしれません。
ハマーバッカーはこう言います。
「やめる人も多いが、ほとんどの人は、必ず戻ってきています。」

ちなみにグーグルも検索情報は創業のときから現在まで
データベースで保存していますし、最初の数年間は広告無しでした。

またマイクロソフトのビルゲイツは、
当時のアメリカからはハイテクテロリストと見なされていました。

1998年に米国司法省により反トラスト法違反で訴えられ、
2000年6月に有罪判決を言い渡され、
マイクロソフトは2社に分割、
解体され会社の時価総額は1日で300億ドル下がりました。
その後、ビルゲイツはCEOの座を降りたのです。

あなたからすれば、目先の収入源しか考えられないかもしれませんが
起業家達は、数年先のキャッシュポイントのためなら、
今現在の収入も時間も平気で捨てられるのです。

広告がないから、どのようにして収益を得ているのかという考えではなく、
どのようにして広告から収入を得ればいいのかを彼らは考えているのです。

もともとインターネットは軍事目的で開発されたシステムです。
使い方しだいで、どうにでもなる諸刃の剣であることを
忘れては、ならないのかもしれませんね。