人生相談No71:電車で老人に席をゆずるのがめんどくさい

Q:相談
私は電車などで、お年寄りに席をゆずるときに「めんどくさい」と内心では思ってしまいます。こうした自己中な性格は直らないのでしょうか?
A:回答
「小さな親切」運動という会員数260万人の総理府、
宝くじ教会などから助成金をもらって運営している社団法人があります。

活動内容は、街で見かけた善行をしている人
(公園の掃除や電車で席をゆずるなど)を見かけたら、
その人の名前や住所を本部に連絡する。
すると本部から表彰状とバッジが、
親切をした人に送られてくるというもの。

この小さな親切運動を積極的にとりいれている
群馬県にあるM高校では全生徒が会員で、
偏差値よりも1日何回席をゆずれたかを累計して競い合っているそうです。

席ゆずりにもコツがあるそうで、
まずは必ず自分が開いている席に座ってから、
できるだけ大変そうな、お年寄り、妊婦、障害者などを見つけて
席をゆずってあげるのがポイントとのこと。
まぁ、この話を聞いて、あなたがどう思うかはわかりませんが。(笑)

親切心というものは、行動面と心理面の2つに分類されると思います。

この運動の場合は行動面のみですよね。
では心理面での親切とはどういうものかといいますと、
例えば、妊婦に席をゆずるとき、もしかしたら単なる太った女性かもしれませんよね?

そんな人に席をゆずったら心を傷つけてしまいます。
同じように、お年寄りに見えても、
若く見られたいと考えている老人もいるわけです。

そうした老人にたいして席をゆずると、
心理的ショックを与えてしまいますよね。
そう考えると、親切をするときは、
自分の一方的な考えのみで動くのは危険ともいえるわけです。

相手の状況や服装や態度などをよく観察して
心裡を読み解いてから行動しないと、傷つけてしまうかもしれません。

つまり同じ「席をゆずる」という行為でも
側面によってこうも捉えられかたが違うのですから、
あなたは自己中かどうかで悩むよりも、
まずは自分の親切心は自分で考え抜いた末の親切であるかどうかを悩むべきです。
それで出した答えが、あなたの本質的性格といえるでしょう。